ブーツが欲しかった
両親共に公務員で、一億総中流時代
決して貧しい、という訳ではなく
ピアノやバレエを習ったり、
休みにはいつも
家族旅行に行ったり、と
恵まれていた方だと思います。
ただ、やはり学校の友達の桁外れな
生活に少しずつ引け目を感じていたのも事実です。
誕生会に呼ばれ、総勢20名以上が座れる
大テーブル、
そういう家には必ずお手伝いさんが数名いました。
母が用意してくれていた
ノートのプレゼントを渡すのが
恥ずかしかった・・
家の中にプールがあったり、
エレベーターがあったり、、
その当時、編み上げの長いブーツが流行っていて
友人達は赤や白の可愛いブーツを
履いていました。
どうしてもブーツが欲しくて
誕生日などに度々、親にねだり、
家族でデパートに行った時など、
靴売り場の前でずっと動かず、実力行使なども!?
でも、すぐ大きくなっちゃうからダメ
と、結局買ってもらえませんでした。